【事件】都内で不正ポピーのドライフラワー誤販売

間違って不正けしの苗を売ってしまったというニュースはよくある。
でも、ケシ坊主のドライフラワーで回収騒ぎというニュースは初めて聞いた。

東京都内の有名園芸品店が知らずに輸入し、系列の花屋に卸してしまったという。

以下、東京都福祉保健局からの通達

不正けし(ドライフラワー)の回収
このたび、都内事業者のホームページ上において、「あへん法」により所持などが禁止されている「けし(ソムニフェルム種)と思われる植物のドライフラワー」が広告されていました。当該事業者に対し立入調査を行ったところ、所持や譲渡などがあへん法で規制されているけし(ドライフラワー)をオランダから輸入し、全国に販売されていたことがわかりました。
都では現在、当該ドライフラワーを回収しています。
当該品は、「所持、譲渡」などが規制されていますので、写真と同じドライフラワーをお持ちの方、あるいは見かけた方は、下記の『問い合わせ先』まで情報提供をお願いします。
また、写真と同じドライフラワーをお持ちであったが、既に廃棄された方も、ご連絡をお願いします。

不正けし(ドライフラワー)の回収

それからこちらが輸入した業者のサイト
当社販売名「ドライフラワーパパベール」の回収のお知らせとお詫び

ポピーや違法ケシの果実を、ケシ坊主という。ケシ坊主の中に種が入っている。
「あへん法」の法律用語では、種を採った後のケシ坊主を「けしがら」と言って所持が禁じられている。

一般的に「麻薬成分」を、違法けしから採るときは未成熟の果実に傷を付けてにじみ出た乳液を採取する。

だけど「けしがら」にも麻薬成分は残っていて、オーストラリアの密売組織が開発した「けしがら濃縮物(CPS)方法」によって麻薬成分の抽出は可能なのだ。

でも、違法けしの種は麻薬成分を含んでいないので売買や使用は合法です。
使用と言ってもケシの種「けしつぶ」は食品ですから食べることですね。
アンパンの上にある粒々は、違法けしの種です。
商品名は「ポピーシード」という、洋菓子の原料にも使います。
加熱処理してあるので、アンパンを土に埋めてもけしは生えてきません(笑)